1000H

  概要
    時空センシングはセンサの画素ばらつきを原理的に完全に無くすことが出来る新技術です。
この技術によって自動外観検査は新時代のステージを迎えます。新しいロジックによる、ばらつきの無い欠陥検査は明確な検出をもたらします。この技術は微妙な欠陥の検出に有害なセンサの画素間のばらつきを時間軸と空間軸を変換することによってカットします。 原理は対象物からカメラによって読み取られた空間(縦軸と横軸をもつ面積)の各点の詳細な明度データを時間軸方向に相互に相関をとって欠陥を検出する新方式(特許出願中)です。
時空センシングのアルゴリズムは時間軸の変化を検出するので、押し出し成形やロール成形など高速で連続に生産される異形形状製品などの自動検査を極めて容易に構成することが出来ます。これらはアルミサッシやH型鋼などの金属素材、電線などの複合材、パイプなどの樹脂、金属、非金属材料から、矢板などの建材、鳴門などの食品に至るまで広範囲の業界に適用できます。また更に新幹線の屋根に付いている碍子などののような断面形状は複雑でも回転させれば全く同じ形になる対象物の検査も可能になりました。
この方式によると従来のCCD方式の検出限界であったセンサのばらつき3%を実用精度で0.4%以下にすることができるため、従来のCCD方式の約8倍の精度を持つことが出来ます。 新しく開発されたハードウエアは5120チャンネルの同時並列相互相関プロセッサによって実現されています。さらに欠陥種による相互相関値を3種類同時に設定できるアーキテクチャをもち微細欠陥、通常欠陥に加えて色ムラなどの検査が同時並列で別々に検出できます。 テクノスの「時空センシング1000H」は、これからの自動外観検査を大きく変えていきます。

  読み取り
    検査対象物をカメラが読み取ります。標準レンズの場合は図に示すように対象物の幅1に対して、カメラと対象物の距離(対物距離)は約1.5の長さになります。 対象物の幅(横断)方向にカメラが毎秒2000回電子走査し、対象物が矢印方向に走行することによって対象物全面の画像を読み取ります。

  画像データ
    カメラからの画像データはカメラ内で256明度にデジタル化され1/2000秒でX方向(空間軸)に5120点走査されY方向(時間軸)毎秒2000回のデータとなります。 X方向の画素の明度ばらつきは通常のイメージセンサで約3%あり、このばらつきを抑える手だてはありませんでした。 テクノスの時空センシング1000Hは、X方向のある画素(図の一番右の○)の明度に注目し、この画素に対してY軸方向(時間軸)の変化を検出します。同じ画素で対象物を読み取るので画素のばらつきは原理的には全く無くなります。X方向に並んだ画像データを、5120チャンネルの同時並列処理プロセッサによってY軸方向(時間軸)に処理し、検出を行います。時間軸の明度変化は1/256まで詳細に検出できるので、実際には画素のばらつきは0.4%以下に抑えられます。

  システム構成
    システムは超高精度デジタルカメラ、コントローラ、マン・マシン・インターフェイス・パソコンからなります。
カメラ部は超高精度トレンド・センシングに使用されているテクノス超高精度デジタル・カメラを採用。定評ある高精度、安定性が正確に欠陥を捉えます。ケーブルは5mです。コントローラは時空変換の新ロジックを搭載したコンパクトタイプ。DHLで48時間以内に世界どこへでも送れます。新設にも、万が一のメンテナンスにも万全の態勢が可能です。マン・マシン・インターフェイス・パソコンは容易に検出パラメータを変更することを可能とします。基本的にDOS/Vタイプを使用。機種変更にも対応出来ます。
     
   
テクノス   目視代替の自動外観検査システムメーカー  
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